コミケにエキスポにコミコン…違いは何?

コミケComike
コミケは日本で開催される「コミックマーケット Comic Market」を指します。コミックマーケット準備会が東京で年2回開催する同人誌即売会のことで、「コミケット」という愛称もあります。同人誌即売会としては世界最大規模で、アマチュアクリエイターによる自主制作物…いわゆる同人誌や同人グッズの頒布(販売)がメインとなります。3行程度では説明しきれません。wikiってください。
エキスポExpo
『万博』の意味の通り、アニメやマンガだけでなく、ゲーム、コスプレ、ドラマに映画、食べ物、ファッション等。幅広く扱うイベントに付けられがちな名称です。この名称のイベントは同人誌ではなく企業による自社製品の展示・販売がメインとなります。有名なイベント「Japan Expo ジャパンエキスポ(フランス)」、「Anime Expo アニメエキスポ(アメリカ)」等があります。
コミコンComic Con
コミックブック・コンベンション(comic book convention)の略。この名称がつけられる場合、アメリカのアメコミやSi-Fi(SF作品)が主役となります。有名イラストレーター・俳優・声優のサイン会やフォトセッション、パネルディスカッションと並行して、コスプレコンテストや即売会が行われます。近年は日本のアニメ、マンガ、ゲーム、特撮等も一緒に扱われていることもあります。

どんなイベントがあるの?

日本でも名前を聞くことの多い海外オタクイベントの一部をまとめました。あくまでほんの一部です。オタクイベントは毎月、世界のどこかで開催されていますが、大きなイベントは海外の夏休みである7月に集中します。
もっと詳しく知りたい方はInternational Otaku Expo Association(IOEA/国際オタクイベント協会)のサイトをご覧ください。世界のオタクイベントがカレンダー形式でまとめられています。

名称 開催地 開催月 主催
開拓動漫祭Fancy Frontier 台湾(台北) 2月と7~8月 Frontier
台湾最大規模の同人誌即売会。日本のコミケに近いスタイルで、日本からのサークル参加者も多い。
ジャパンエキスポ・タイランドJapan Expo Thailand タイ(バンコク) 2月 G-Yu Creative社
ショッピングモールで行われるイベント。アイドルやコスプレイヤーによるステージがメイン。フランスの同名イベントとは無関係。
ジャパンエキスポJapan Expo フランス(パリ郊外とマルセイユ) 7月 SEFA社
日本文化を中心に扱う欧州最大規模のカルチャーイベント。400以上の個人出展(サークル)があるもののメインは企業ブース。
アニメエキスポAnime Expo アメリカ(ロサンゼルス) 7月 日本アニメーション振興会(SPJA)
北米最大のアニメコンベンション。通称AX。日本のアニメだけでなくゲーム、コスプレ、アメコミ関連の展示もあり。
MCMコミコンMCM Comic Con イギリス(ロンドンとバーミンガム) 5月と10月 ReedPop
イギリス各地で開催されるアメコミ、アメリカ・イギリスのSi-Fi(SF作品)、日本のアニメ等を扱った英国的総合オタクイベント。
ハイパージャパンHyper Japan イギリス(ロンドン) 7月と11月 Cross Media社
在英の日系企業が主催する日本文化イベント。日本に関するものは広く扱っているが、どちらかというと食文化の比重が大きい。
日本デーJapan Tag ドイツ(デュッセルドルフ) 6月前後 NRW
毎年100万~200万の参加者がいるといわれる大イベントだが、イベント参加者は数万人規模の模様。打ち上げ花火が名物。
ドコミDoKomi ドイツ(デュッセルドルフ) 6月後半~7月前半 AkibaDreams GmbH
「ドイツ・コミックマーケット」の略だそうだが、スタイルとしてはフランスのジャパンエキスポに近い。

日本から行きやすい海外オタクイベントはどれ?

日本からの距離を考えると韓国か台湾のイベントが行きやすいと言えるでしょう。どのイベントも日本のオタクイベントとかなり近いスタイルになっており、一般(客として)参加であれば半日~1日あれば会場を一通り見て回れます。

どのくらい人が来るの?

今年の来場者数は50万でした!来年は100万の来場者数を見込んでいます!と、企業向けの資料や報告書にやたらと景気のいい数字が記載されている海外イベントがたくさんあります。「XX国で開催された日本のアニメイベントで50万人が熱狂」と報道されることもあります。
XX国のイベントはこんなに人が来るのか~日本のコミケを超えるイベントってたくさんあるんだな~なんて考えてはいけません。盛ってます。

来場者数を正直に報告しているイベントもあるのでしょうが、スポンサーや出展企業誘致のため、2倍、3倍当たり前。中には数十倍の数字を書いているのでは…と個人的に感じる海外イベントも多々。(特に欧州)
公共施設や町の一角を使って行われているイベントの場合、そのエリアの通行者が10万人。イベントを目的にやってきた人は2万人。その中の特定エリアに来た人は5000人で…なんて話もあることを頭の隅に入れておきましょう。