海外イベントに出展するための資格とは…

出展費を払えること。以上。

「実績が認められないと出展できない」
「招待や勧誘されないと出展できない」
「代理店を通さないと出展できない」
なんてことは基本ありません。

「日本代表として実力を認められないとダメ」
「知名度がないとダメ」
「英語が話せないとダメ」
なんてこともありません。
必要な出展費用をちゃんと払えるかどうかの1点です。

イベントによってはさらに以下の条件をクリアする必要になります。

  • 申込者/代表者の住所がイベント開催国内にあること
  • 申込者/代表者がイベント開催国のビザ(労働許可書)を所持していること

例えば、イギリスのあるイベントは、申込者/代表者の住所がイギリスもしくはEU圏内にあり、イギリスでの労働が許可されるビザを所持していないと出展申し込みができません。

この条件は国、イベント、出展内容によって大幅に異なります。
申込者/代表者以外は「申込者/代表者の管理下」という扱いになり何も言われないこともありますし、知名度次第で同じく何も言われないことがあります。(※言われないだけです)
面倒な話になるので、あえてこのサイトでは説明しません。

いろいろなイベントを体験しよう

近年の日本をテーマにした海外イベントは、オタクコンテンツとは切っても切れない関係にあります。
海外イベントに出展する前に、まずは『オタクイベント』というものを体験しましょう。

「日本文化をテーマにしたイベントというから、もっと静かで文化的なものかと思っていたのにアニメや漫画の展示ばかりでガッカリ…」
という感想を何度も目にしてきました。
「オタクがたくさんいる空間に耐えられない…」と、イベント1日目でリタイアした出展者もそれなりの数を見てきました。

逆にコミックマーケットやコミックシティといった同人誌即売会しか体験したことのない人は、『同人誌即売会』以外のイベントを体験しましょう。
「オタクイベントというからコミケのような同人誌即売会を想像していたら、企業ブースばかりでガッカリ…」
というミスマッチもあります。

出展前に一般参加で実際に海外のオタクイベントへ視察に行くことが望ましいのですが、時間も資金も限られている個人の場合、視察をしている余裕はありません。
『思っていたのと違った』案件を回避するためにも、日本国内のイベントでかまいませんので、様々なイベントに参加して、イベント経験値をあげておきましょう。

招待状が来たけれど参加料金が高すぎる…

「招待」という名目で、代理店の用意した専用エリアの出展料金や、サポート費用込みの料金が案内されることがあります。そういったものは本来の出展料より高めの金額設定になっています。
金額が高い分だけ良いエリアに出展できたり、出展条件もゆるく設定されていることがあります。

代理店は通した方がいい?

個人での出展の場合は不要と思いますが、このサイトを読んでもよくわからなかった。不安になった。やっぱり安心して参加したい。という方は代理店を通しましょう。
※海外からの申し込みは代理店の経由が必要となるイベントもあります。

企業ブースを出したいんだけれど…

企業向け・法人向けの情報はこんな個人サイトじゃ手に入りませんぜ…代理店を通しましょう。

海外イベントに出展するには何日くらい必要?

日本は島国。海外に移動するには船か飛行機に乗る必要があります。
イベントを見学に行く、コスプレをしに行く、というのであれば日帰りも可能ですが、出展は日帰りでは不可能です。
仮に日帰り出展をしたとして、イベント開催日当時の朝に現地に着き、イベント終了を待たず空港にダッシュ…という旅程も楽ではありません。
イベント前日までには開催国に到着している方が、体力的にも精神的にも楽です。

日替わりで出展者が替わる日本のコミックマーケットのようなイベントは海外では少なく、3日間開催であれば同じ出展者が3日間で続けることが出展条件になっているイベントもあります。イベントによっては開催前日の設営日に代表者が現地にて参加登録手続きを取る必要があります。

イベントの開催期間にもよりますが、日本発から日本帰国まで。アジアは最低2日、東南アジアは最低3日、欧米は最低5日間は必要です。

海外イベントに出展するにはいくらくらい必要?

現在円安のため、それなりの費用が必要です…が、個人で出展するならば、一般的な社会人にも手の届く範囲内の金額です。
学生やアマチュアクリエイターに向けて格安の出展エリアを用意しているイベントも数多くあります。

クラウドファンディングサイトで数百万円の出展費用を見積もっている方も多々見かけますが、

日本から世界に挑戦!
申し込みは代理店におまかせ!スタッフも同行!もちろんスタッフ旅費もこちら持ち!
イベント限定の商品もたっぷり準備して事前に日本から現地へ発送!
このチャンスを活かすために講演会やネット中継もやっちゃうぞ!

…といったプランを組み立てず、小規模な出展プランから始めるのであれば、学生さんでも出展できるでしょう。

海外イベントに委託参加はないの?

委託(商品だけ預かり代理人が現地販売)ブースを用意しているイベントは海外にはほぼありません。
売り子(販売スタッフ)を依頼するか、代理店がおこなっている委託サービスを利用することになります。

一般的な委託サービスの場合、
委託代金を支払い→商品を指定の場所へ郵送→イベント当日に代理人が販売→売り上げはイベント後に振り込み。
売れ残った商品は追加料金で返送 or 現地で廃棄 or 叩き売り。
という流れになることが多いようです。