参加したいイベントを探す

出展/出店/サークル参加(以降「出展」で統一)したいイベントを探しましょう。
International Otaku Expo Association(IOEA/国際オタクイベント協会)のサイトには世界のオタクイベントがカレンダー形式でまとめられています。

日本人向けに日本語Webページを公開しているイベントもありますが、日本語Webページだけ更新されていない。
情報発信の場をFacebookやTwitterに変更してしまったため、Webサイトは更新されていない。
というイベントもよくあるので、できるだけ最新の情報を探しましょう。

資料と申込書を取り寄せる

イベント主催者の開設した公式サイトやSNS、公式窓口から出展に関する資料を取り寄せましょう。
イベント公式代理店に問い合わせると、イベント主催者の制作した資料ではなく、代理店の用意した独自の資料が届くことがありますので、両方問い合わせて、自分に合った方を選ぶのもいいかもしれません。

問い合わせる際はサイトに設置された問い合わせフォームやメールで。表記は現地の言語がベストですが、日本語専用窓口ではない限り英語が無難。日本語窓口があっても、英語と比較して返信が遅くなる場合もあります。

メールで問い合わせる際はyahooメール(yahoo.co.jp、yahoo.com)の利用は避けましょう。迷惑メール扱いになり受け取ってもらえないか、受信拒否されます。
海外からの出展を受け付けていない場合は素直にあきらめましょう。

申込書を送る

専用フォーム受付、メール受付、様々なタイプがありますが、海外のイベントは多くが先着順早い者勝ちでの受付となります。
先着順ではないイベントの場合、一定期間申し込みを受け付け、申し込み多数の場合は締め切り後にこれまでの実績や作品、出展内容に対しての審査をし、パスしたサークルだけが次のステップに進めます。

人気の大型イベントほど、これまでのイベント参加履歴や関係者とのコネが重視されがち…という話も。

申し込み時に本人確認書類の提出が必要になるイベントもあります。学生証、パスポート、マイナンバーカード、写真付きの免許証のいずれかであれば表記が日本語でも問題ないことが多いです。日本の保険証、銀行の通帳やカードは本人確認書類として使えません。

入金する

ほとんどの海外イベントで個人向け出展はイベント開催前に全額支払いとなります。支払いを完了し、イベント主催団体から受領の連絡がくれば申し込みはひとまず終わりです。

クレジットカードで入金できるイベントもあれば、クレジットカード払い不可+イベント開催国の銀行口座へ振り込みのみのイベントもあります。
日本から海外の銀行口座へ振り込む(国際送金)場合、送金手数料、マイナンバーカードの提示が必須となります。

※「金融機関はマイナンバーがないことのみを理由に送金を拒否することはありません」とはいうものの、実際は日本の多くの金融機関でマイナンバーなしでの海外送金はできない状態になっています。

以降の渡航までに必要な準備…ビザ申請(必要な場合)、会場までの移動手段や宿の確保、商品の配送や税金の手続きは各自行うことになります。イベント主催者が一括で行ってくれることはありません。

注意すべきポイント

  • 渡航可能な国のイベントに行こう
    今や世界各国でオタクイベントが開催されていますが、渡航困難な国、政治的に不安定な国のイベント出展はおすすめしません。
  • マイナンバーカードを準備しよう
    早めにマイナンバーカードを準備しましょう。紙の通知カードではありません。マイナンバーカードはイベント申し込みや参加費の支払い時に必要になることがあります。
  • 免税や補助金について
    出展料に開催国の税金(TAX、VAT)がかかりますが、免税を受けることはできません。また、日本には国外のイベントに参加する際に使用できる海外展開促進の補助金(助成金)がありますが、二次創作での出展やアマチュア・個人出展では申請しても補助金が出る可能性はかなり低いです。申請が通っても事後給付となります。

プロだと申し込めないことがある

日本のコミケをはじめとする同人誌即売会は基本的に出展者の職業は問われません。学生、無職、会社員、プロ漫画家、アニメーター…全員に等しく出展に機会が与えられます。
しかも壁サークルであろうと、島中サークルであろうと、出展料はみな同じです。

しかし海外(主にヨーロッパ)の一部イベントでは例外が存在します。
漫画家、専業同人作家、イラストレーター、アニメーター、ミュージシャン、ゲーム制作者、プロレイヤーなど、出展内容そのものをメインに生計を立てている人々…いわゆるプロはクリエイターブースやアーティストアレイといった個人向けブースに申し込むことができないのです。

アマチュアブース、クリエイターブース、アーティストアレイへの出展料は一般の出展料より安く設定されていることがあります。それは自国のクリエイター育成、創作活動を趣味とするアマチュアや、お金のない学生の支援を目的にしているから。
プロならプロの場で勝負せんかい!?というわけです。

集客の見込めるプロの参加が喜ばれることは間違いありませんが、問い合わせ段階で「日本で漫画家をしています」と自己申告してしまったため、企業向けの高額な出展料を案内され、出展を見合わせる方も多々います。
「ということはアマチュアブースやアーティストアレイにはプロが1人もいないんだ」といわれると、そんなことはないのが現実です。「出展内容で生計は立てておらず本業は別にある」と証明した兼業の方、アマチュアサークルに所属しているプロの方が参加していることはよくあります。

出展料が違うだけで、配置場所やブース設備はプロ・アマとも同じというイベントもあります。
本業の証明には日本の給料明細や納税証明が有効です。イベント申込時まで保管しておきましょう。

出展をキャンセルしたい場合、イベントが中止になった場合

自己都合で出展をキャンセルする場合、早めに連絡をしましょう。
ほとんどのイベントで支払い済みの出展費用は全額返金されません。返金される場合、手数料を差し引いたうえでの返金となります。
イベント主催側の都合により開催が中止になる場合は返金が受けられますが、こちらも手数料が引かれます。
(外貨とのレートや振り込み方法によりますが、全額返金でも手数料を引かれると7割程度の返金となります)
2020~2022年ごろはコロナにより世界各地でイベント中止が相次ぎましたが、その際は「次回開催に持ち越し」という処置が取られました。